簡単にロングキックやゴールキックが蹴れる方法

今回は、ゴールキックやロングキックの飛ばし方、もしくは、地面に置いたボールを高く遠くに蹴る方法についてです。

もちろん、一定以上遠くに飛ばすには、ある程度の練習が必要です。

しかし、無駄をはぶき、コツをつかみ、効率の良いトレーニングをすれば、それほど長い時間や期間はかかりません


そのためには、どうすればいいのでしょうか・・・?


まず、失敗する多くの場合は、助走が速すぎることが多いです。

 よく初心者が間違いやすいポイントとして、
・助走が速いほど遠くに飛ばせる
・力を入れた方が遠くに飛ばせる
・・・という思い込みが、遠くにボールを飛ばせない主な要因になると考えています。

助走が速すぎると、足首に角度をつけて高くボール蹴り上げる事が難しくなってきます。

また、「遠くに蹴ろう」「強く蹴ろう」と思うあまり、ボールに正しく力が伝わらなくなりやすいのです。

思いが強過ぎると上手くいきません

しかも、上手くいかないと、イライラしてツマらなくなり、負の連鎖におちいります。

これは、人生にも当てはまります!



・・・話はそれましたが、効果的な練習方法を提案します。

ゆっくりした助走短い飛距離で蹴り始め、徐々に目標を長くしていきます。
(その時、ある程度高くボールを蹴る事を意識しましょう。

また、ゴールキックにおいては、ゆっくり軽く蹴る事を、最後までつらぬいても問題ありません

ゴールキックの場合は、敵が邪魔する事はなく、必ずしも急いで蹴る必要はないためです。

さらに、ゴールキックは、一日に一定以上の回数を安定して飛ばさなくてはいけないため、常に全力で集中して蹴る事は危険です。

逆に考えると、難しすぎたら、試合で1回も失敗しないことが不可能に近くなってしまうのです。


ただし、動いているゲーム中にロングパスをする場合なら、助走の前までの動作を速くする必要はあります。



サッカーは、飛距離だけを競うスポーツではありません

しかし、無駄なく正しく力が伝えるだけで、軽く蹴ったつもりでも驚くほど遠くに飛ばせるでしょう。

もし、チームメイトに、もの凄く飛ばせるメンバーがいたとしても、変な焦りや対抗意識があるとスランプになりやすいので、そこも注意が必要です。



できれば、二人で練習する事が好ましいです。

しかし、一人で練習する場合、広い公園や空き地で、

蹴る→自分で取りに行く→蹴る→自分で取りに行く・・・

・・・という練習方法が効果的です。

また、迷惑にならなければ、大きいネットに向かって蹴ることも有効です。

絶対に、侵入禁止の校庭や、ルール違反となる場所での練習は避けましょう。


ボールが当たる場所は靴の先端付近で、ゆっくりした助走でも、十分に飛距離は伸ばせます。


文章や動画でも伝える事は難しいですが、次にそれらを図解で説明したいと思います。




悪い例
 
これはトーキックです。
ノーモーションからの、パスやシュートに使われますが、遠くに飛ばすには適していません。
また、弾道も美しくはありません。



悪い例

これはチップキックです。
足首を固めて正面から助走をとる蹴り方。
比較的短い距離に高いボールを上げる事に有効ですが、バックスピンが強くかかります。
足首に力を入れるのは、ボールが当たる瞬間だけで十分だとは思います。



良い例
やや横から助走を取る。
インサイドキックをそのまま靴の先の方で蹴る感覚に近い。
個人差はありますが、足を当てる場所は、親指の付け根の関節ぐらいがオススメ。
インフロント(足の親指)を推奨する人も多い。
失敗する確率が低く、追求すれば、左右中央読まれにくく蹴ることが可能。
プロで多く採用されている。




良い例

ボールに向かって真っ直ぐに助走を取る。
つま先よりのインステップキックに近い。
最も遠くに飛ばせるが、失敗する確率が少し増え、落下地点を読まれやすく、プロの試合では、あまり見られない。



悪い例
 
少年サッカーで多く見られる。
軸足にボールが近く、当たる場所も足首に近い足の甲。
助走を速くしすぎて、強いが高さが出ない。



細かく解説するとキリが無く、人それぞれ蹴りやすい形は違うと思います。

プロ選手の中には、「なぜ、それで飛ぶの?」というぐらい、蹴った後のフォロースルーが小さい選手もいます。

助走が速く見える選手もいますが、よく見てみると、全力からは程遠いスピードです。


このキックは力より技術です。

無回転にやや近いバックスピンが理想で、成人男性の筋力なら、35~40mは蹴れます。
(熟練者やプロで50m~)

かなり高く蹴り上げる事も可能ですが、やりすぎるとバックスピンも強くかかるので、滞空時間が長過ぎない、丁度よい高さを意識すると飛距離が伸びます。

何度も繰り返しますが、いつも通りの感覚でゆっくり軽く蹴っても全く問題は無いのです。



以上で、「地面に置いたボールを遠くに飛ばす方法」を終わります。

※この蹴り方はフットサルでは、あまり使われません。


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